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お歳暮は、毎年のことなのに毎年ちょっと迷います。いくらのものを、いつまでに、どんな のし で贈ればいいのか。しかもマナーの話ばかり調べていると、肝心の「相手が本当に困らないもの」を選ぶ視点が抜け落ちがちです。このページでは、相場・時期・のし・喪中といった形式のことと、届いた側の目線で考える失敗しない選び方の両方をまとめました。
また、当ブログの商品記事は「わたしが実際に取り寄せて食べた正直レビュー」と、「まだ食べていない紹介記事」を分けて書いています。どちらなのかは各記事の冒頭に必ず書いています。
お歳暮とは?お中元との違い
お歳暮は、その一年お世話になった方へ「ありがとうございました」と伝えるための贈り物です。夏に贈るお中元が「半年ぶんのお礼」なら、お歳暮は「一年の締めくくりのお礼」にあたります。
両方贈るのが本来の形とされますが、どちらか一方にするなら、一般的に選ばれるのはお歳暮のほうです。一年の締めくくりという意味あいが強く、お中元を贈っていない相手にお歳暮だけを贈っても失礼にはあたりません。また、両方贈る場合はお歳暮のほうを2〜3割ほど高めにするのが目安とされています。
そしてもうひとつ大事なのが、お歳暮は「お祝い」ではなく「お礼」だということ。ここを押さえておくと、後で出てくる喪中のときの考え方がすっと理解できます。
お歳暮の相場|3,000円台が基本、目上は5,000円台
金額の考え方は「相手との関係の深さ」でおおよそ決まります。相場としてよく挙げられるのは次のあたりです。
| 贈る相手 | 相場の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 友人・知人 | 3,000円前後 | 気を遣わせない額に。お返しを考えさせない程度が親切 |
| 実家・義実家 | 3,000〜5,000円 | 金額より「家族の人数」と「保存できるか」を優先したい相手 |
| 上司・恩師 | 5,000円前後 | 会社が受け取りを禁止していないか事前確認を |
| 取引先・仕事関係 | 5,000〜10,000円 | 社内ルールと相手企業の規定が最優先 |
| 特にお世話になった方 | 5,000〜10,000円 | 高すぎるとかえって気を遣わせるので上限は意識して |
※あくまで一般的な目安です。地域や関係性によって前後します。
金額を決めるときに、覚えておきたい3つのこと
①高すぎるとお返しの負担になります。お歳暮はお返し不要が基本ですが、実際には「同じくらいのものを返さなきゃ」と考える方も多いもの。1万円を超えるものは、よほどの間柄でなければ相手の負担になりがちです。
②翌年以降の基準になります。お歳暮は本来「続けるもの」。初年度に張り切りすぎると、翌年からそれが基準になってしまいます。無理なく毎年続けられる額にしておくのが結果的にいちばん失礼がありません。
③送料込みで考えます。お取り寄せギフトは「本体3,980円+送料1,000円」のように送料が別のものが珍しくありません。実際に払う額は約5,000円です。当ブログの商品記事では、送料が別の商品は実質いくらになるかを必ず書くようにしています。
贈る時期|関東と関西で2週間ちがう
お歳暮を贈る時期は、地域によってスタートが違います。ここは意外と知られていないポイントです。
| 地域 | 一般的に贈る時期 |
|---|---|
| 関東 | 12月初旬 〜 12月20日ごろ |
| 関西・その他の地域 | 12月13日(正月事始め) 〜 12月20日ごろ |
※近年は11月下旬から「早割」で受け付ける通販店も多く、全国的に早まる傾向があります。
共通して意識したいのは「12月20日ごろまでに届くように」という締切です。年末は宅配便がいちばん混み合う時期で、25日を過ぎると希望日に届かないこともあります。さらに相手が帰省や旅行で不在にしていると、せっかくの生鮮品が受け取れません。冷蔵・冷凍のものを贈るなら、お届け日指定は必須だと思っておいたほうが安全です。
時期を過ぎてしまったら
間に合わなかったときは、表書きを変えて贈ります。「お歳暮」のまま年をまたぐのは避けましょう。
| 届く時期 | 表書き |
|---|---|
| 1月1日〜1月7日 | 御年賀(松の内のあいだ。関西では1月15日までとする地域も) |
| 松の内明け〜立春(2月4日ごろ) | 寒中御見舞(目上の方には「寒中御伺」) |
※松の内の期間は地域差があります。関東は1月7日まで、関西は1月15日までとされることが多いです。
のし(熨斗)の基本|水引・表書き・内のしと外のし
のし紙は、次の3つを押さえておけばまず困りません。
①水引は「紅白の蝶結び」
お歳暮に使うのは紅白5本(または7本)の蝶結びです。蝶結びは何度ほどいても結び直せることから、「何度あってもうれしいこと」に使われます。お歳暮は毎年繰り返す挨拶なので、これが正解です。
逆に、一度結んだらほどけない「結び切り」は婚礼や弔事、快気祝いなどに使うものなので、お歳暮には使いません。ネット注文だと店側が自動で正しいものを選んでくれることがほとんどですが、選択式になっている場合は確認しておくと安心です。
②表書きは「御歳暮」、下に自分の名前
水引の上に「御歳暮」または「お歳暮」、下に贈り主の名前をフルネームで書きます。会社として贈るなら会社名と代表者名を。連名にする場合は、目上の方を右から順に並べます。
時期を過ぎたときは、前の章のとおり「御年賀」「寒中御見舞」に書き換えるのを忘れずに。
③配送で贈るなら「内のし」
のし紙のかけ方には2種類あります。
| かけ方 | どんなとき |
|---|---|
| 内のし | 商品にのし紙をかけ、その上から包装紙で包む。配送で贈るときはこちらが一般的(配送中にのしが傷まない・控えめな印象になる) |
| 外のし | 包装紙の上からのし紙をかける。手渡しで、誰から何の目的かをひと目で伝えたいとき |
お取り寄せで贈るときの、実務的な注意
商品ページをたくさん見ていて気づいたことがあります。「のし対応可」「名入れ可」といった情報は、商品ページのかなり下のほうに小さく書かれていることが多いのです。そして産地直送の生鮮品(産直のフルーツ・鮮魚など)は、のし不可のことがあります。ギフトとして贈るつもりなら、注文前にここを確認しておくと安心です。
もうひとつ。生もの(魚介や肉)には、のし(熨斗=干したあわびが由来)を省いた掛け紙を使う、という考え方もあります。お店に相談すれば対応してもらえることが多いので、気になる場合は注文時の備考欄で聞いてみてください。ここは考え方が分かれる部分なので、絶対に守らなければいけないルールというわけではありません。
喪中のときはどうする?
「相手が喪中なのにお歳暮を贈っていいの?」というのは、いちばん多い迷いどころかもしれません。
結論としては、お歳暮はお祝いではなく「お礼」なので、自分や相手が喪中でも贈って差し支えないとされるのが一般的です。年賀状(新年を祝うもの)とは性質が違う、と考えるとわかりやすいと思います。
ただし、次の2つは配慮したほうが無難です。
①四十九日を過ぎていない時期は避ける。ご不幸から日が浅いときは、松の内が明けてから「寒中御見舞」として贈るほうが落ち着きます。
②紅白の水引は使わない。お祝い事の印象を避けるため、白無地の短冊や無地の奉書紙に「御歳暮」と書く形が広く使われています。ネット注文なら「無地のし」「短冊のし」を選べる店もありますし、備考欄で相談することもできます。
ただ、この部分は地域や宗派によって考え方が違います。どうしても心配なときは、贈り先に近い立場のご家族に一度確認してから決めるのがいちばん確実です。
失敗しない選び方 3ステップ
ここからは、マナーではなく「受け取った側が困らないかどうか」の話です。お取り寄せの商品ページを毎日のように見ているなかで、これは順番を間違えると失敗するな、と感じている3つです。
ステップ1|まず「保存の条件」から決める
味やブランドより先に決めてほしいのがここです。理由はひとつ、12月の冷凍庫はどの家庭もいっぱいだから。おせちの材料、年末のまとめ買い、いただきもの。そこへ大きな冷凍のお肉や海鮮が届くと、相手は「置き場所がない」という、いちばん申し訳ない困り方をします。
迷ったら常温で置けるもの(レトルト・缶詰・乾麺・焼き菓子・コーヒーやお茶・佃煮)がいちばん安全です。冷蔵・冷凍を贈るなら、「この日に届くよ」と事前にひと言伝えられる相手に限る、と決めてしまうと失敗しません。
ステップ2|日持ちを見る
保存区分によって、日持ちはこれくらい違います。
| 保存区分 | 日持ちの目安 | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 常温 | 約半年〜2年(レトルト・乾麺・コーヒー・お茶・佃煮など) | 誰にでも。留守がちな方にもいちばん安心 |
| 冷凍 | 約1か月〜1年 | 冷凍庫に余裕があるとわかっている相手 |
| 冷蔵 | 約5日〜2週間(生ハム・ハム・練り物など) | 年末年始に在宅していると確認できている相手 |
※商品によって幅があります。実際の日持ちは各商品ページの記載をご確認ください。
とくに冷蔵のものは「不在で受け取れなかった」がそのまま台無しに直結します。帰省の予定がわからない相手には、選ばないほうが無難です。
ステップ3|人数と「食べ切れる量」で決める
わたし自身がかなりの小食なので、これは実感を込めて書きます。量が多いギフトは、うれしさと同じくらい困ります。一人暮らしの方に1kgのお肉が届くと、食べ切るのが仕事になってしまいます。
少人数の相手には小分け・個包装を。大家族には切り分けられるもの、みんなでつつけるものを。同じ5,000円でも、この一点で満足度がまったく変わります。
番外|アレルギーと、苦手なもの
食品を贈る以上、ここは避けて通れません。お取り寄せの商品ページには、たいていアレルギー特定原材料(小麦・卵・乳・えび・かになど)が書かれています。相手やご家族に該当する方がいないか、わからない場合は、原材料がシンプルなもの(だし・お茶・果物など)を選ぶと安全です。
小さなお子さんがいるご家庭には、はちみつ入りの商品(1歳未満のお子さんには与えられません)にご注意を。梅干しやお菓子に入っていることがあります。
相手別の選び方とおすすめジャンル
ここまでの3ステップを、贈る相手ごとに当てはめるとこうなります。それぞれ、当ブログでまとめている比較記事へリンクしています。
ジャンル別のお歳暮ガイド(比較記事19本)
当ブログでは、ジャンルごとに5商品を並べて比べた記事をまとめています。価格・送料・日持ち・のし対応・楽天の評価を一覧にしているので、候補をしぼるのに使ってください。
食事・おかず・飲みもの
スイーツ
※各記事の中では、わたしが実際に取り寄せた商品にはその感想を、まだ食べていない商品には「紹介」であることを明記しています。
お歳暮のよくある質問
Q. お歳暮をいただいたら、お返しは必要ですか?
A. 基本的にお返しは不要とされています。かわりに、受け取ったらできるだけ早くお礼を伝えるのが大切です。目安は3日以内。電話やメールでもかまいませんが、目上の方には手書きのお礼状がいちばん丁寧です。どうしても返したいときは、同額程度のものを「お年賀」「寒中御見舞」として贈る形にします。
Q. お中元を贈っていないのですが、お歳暮だけでもいいですか?
A. 問題ありません。むしろどちらか一方にするならお歳暮が一般的です。
Q. 一度贈ったら、毎年贈らなければいけませんか?
A. お歳暮は本来「続けるもの」とされています。ただ、事情が変わることは当然あります。やめたいときは急にやめるのではなく、①金額を少し下げる → ②お中元をやめてお歳暮だけにする → ③年賀状のご挨拶だけに切り替えると段階を踏むと、角が立ちにくくなります。
Q. 会社が「受け取り禁止」の場合は?
A. 贈らないのが正解です。取引先へ贈るときは、相手企業の規定と自社のルールを必ず先に確認してください。せっかくの品が返送になると、お互いに気まずい思いをします。
Q. ネット通販から直送でも失礼になりませんか?
A. いまは直送がごく一般的です。ただ、目上の方には「別便でお送りしました」と一言伝えるか、店のメッセージカードを添えると丁寧な印象になります。
Q. 生鮮品を贈るときにいちばん気をつけることは?
A. 受け取れる日かどうかです。年末は帰省・旅行で家を空ける方が多く、冷蔵・冷凍品は再配達が続くと品質に関わります。お届け日を指定し、できれば事前にひと言伝えておきましょう。
Q. 予算3,000円台でも失礼になりませんか?
A. なりません。友人・知人や実家には3,000円台がむしろ標準です。金額よりも、相手が食べ切れるか・保存できるかのほうが、受け取った側の印象を左右します。
この記事のまとめ
- 相場は3,000〜5,000円が中心。目上や取引先は5,000円台〜。高すぎるとお返しの負担になります。
- 時期は関東12月初旬〜、関西12月13日〜。どちらも12月20日ごろまでに届くように。
- 遅れたら表書きを「御年賀」(1/7ごろまで)→「寒中御見舞」(立春まで)に変えます。
- のしは紅白の蝶結び・表書き「御歳暮」・配送なら内のし。産直の生鮮はのし不可のことがあるので注文前に確認を。
- 喪中でもお歳暮は贈って差し支えないとされます。四十九日前は時期をずらし、水引なしの無地のしで。
- 選ぶときは①保存の条件 → ②日持ち → ③食べ切れる量の順に。12月の冷凍庫は、どの家庭もいっぱいです。
- 一年の贈りものを1枚にまとめた → 贈りもの年間カレンダー
- ほかの贈りものは → お中元/内祝い・お返し/敬老の日/お祝いの贈り方/母の日・父の日/お年賀/バレンタイン・ホワイトデー/引っ越しの挨拶