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贈りものの相場は、行事ごとのガイドに書いてきました。お歳暮なら3,000〜5,000円、内祝いなら半返し、というように。
ただ、相場が分かっても、もうひとつ困ることがあります。「その金額で、実際に何が選べるのか」が分からないということです。5,000円と言われても、それが十分なのか物足りないのか、見当がつきません。
この記事は、金額から逆に考えるためのページです。3,000円台・5,000円台・10,000円台で何が選べるのか、そして金額を上げるときにやってはいけないことをまとめました。
総額で決めて、質で上げる
商品代だけで予算を組むと送料で膨らみます。そして金額を上げるときは、量ではなく質で上げます。
価格は変わります。ここに書いた価格帯は2026年8月時点で当ブログが調べた範囲の目安で、実際の金額は各記事と商品ページでご確認ください。
この記事の内容
予算は、まず相手との関係で決まります
金額から入る前に、順番を確認しておきます。贈りものの予算は、贈りたい気持ちの大きさではなく、相手との関係で決まります。
相場より高いものを贈ると、相手は「同じくらいのものをお返ししなければ」と考えます。とくに内祝いやお返しのある場面では、こちらの奮発がそのまま相手の負担になります。行事ごとの相場は、それぞれのガイドにまとめました。
| 場面 | 相場の中心 | くわしくは |
|---|---|---|
| 引っ越しの挨拶 | 500〜1,000円 | 引っ越しの挨拶ガイド |
| お年賀 | 1,000〜3,000円 | お年賀ガイド |
| お中元 | 3,000円台が中心 | お中元ガイド |
| 母の日・父の日/敬老の日 | 3,000〜5,000円 | 母の日・父の日/敬老の日 |
| お歳暮 | 3,000〜5,000円 | お歳暮ガイド |
| 結婚・出産のお祝い | 5,000〜10,000円 | お祝いの贈り方 |
| 内祝い・お返し | いただいた額の半分〜1/3 | 内祝い・お返し |
全行事を1枚にまとめた表は 贈りもの年間カレンダー にあります。
予算は「総額」で組む
ここがこの記事のいちばん実用的なところです。「5,000円のギフト」と決めるとき、その5,000円に何が含まれているかを先に決めてください。
お取り寄せの贈りものには、商品代のほかに次のものがかかることがあります。
- 送料。とくに北海道・沖縄・離島へ送るときは追加になることが多いです
- クール料金。冷蔵・冷凍のものは別途加算されることがあります
- のし・包装のオプション。風呂敷や化粧箱は有料のことがあります
商品代だけで5,000円の品を選ぶと、送料とクール料金で6,000円を超えることがあります。逆に「総額5,000円」と決めておけば、送料無料の4,800円の品と、4,000円+送料800円の品を同じものとして比べられます。
くわしくは 送料の落とし穴 にまとめました。
3,000円台で選べるもの
お中元・お歳暮・敬老の日など、いちばん使われる価格帯です。この帯は選択肢がもっとも広く、名店の品にも手が届きます。
- 名店の焼き菓子の詰め合わせ。個包装で日持ちがして、人数を選びません。この帯の主役です
- 和菓子。羊羹の詰め合わせ、あんみつ、和三盆の干菓子など
- コーヒー・紅茶・日本茶のギフト。軽く、送料の条件もよくなりやすい帯です
- そうめん・うどんの化粧箱入り。夏の定番で、常温で日持ちします
- ご飯のお供・佃煮・だしの詰め合わせ。甘いものが苦手な方に
- 高級レトルトカレーのセット。常温で置けて、好きなときに食べられます
この帯で気をつけたいのは、3,000円台でも量が多いものはあるということです。大容量の訳あり品は安く量が入るので、金額に対して箱が大きくなります。少人数の相手なら、量よりも名前の通った品を選ぶほうが向きます。
5,000円台で選べるもの
お歳暮の目上向け、お祝いのお返し、少し改まった場面の帯です。3,000円台との違いは「量」ではなく「格」で出すと失敗しません。
- ブランド和牛のすき焼き・ステーキ。少量でも十分に贈りものになります
- 国産うなぎの蒲焼き。2尾セットならこの帯に収まることが多いです
- 海鮮の詰め合わせ。いくら、ほたて、明太子など
- 百貨店ブランドの菓子折り。銀座千疋屋、ヨックモックなど名前で安心してもらえる品
- 旬のフルーツ。シャインマスカット、桃、メロンなど。季節が伝わります
- 鍋セット。冬の帯としては手堅い選択です
この帯からは冷蔵・冷凍のものが増えます。相手の冷凍庫と、お届け日の指定を忘れずに。くわしくは 冷凍庫が空いていない家に贈るとき に書きました。
10,000円台で選べるもの
結婚祝い、特別なお礼、目上の方への改まった贈りもの。この帯では、金額そのものが意味を持ちます。「そこまでしていただいて」と思われる金額なので、相手が恐縮しない関係かどうかを先に考えてください。
- 老舗のうなぎの化粧箱入り。5尾セットなど、改まった贈答の形になります
- A5等級の和牛。等級と部位で説明がつきます
- 高級フルーツの化粧箱。マスクメロン、大粒のぶどうなど
- 蟹・のどぐろなどの高級海鮮
- 複数ジャンルの組み合わせ。肉と海鮮、フルーツと菓子など
この帯で気をつけること
- 相手にお返しの負担をかけていないか。内祝いの習慣がある間柄では、高額なお祝いは相手に手配の手間を生みます。「お返しは気にしないで」の一言を添えるだけで、だいぶ違います
- 量が一気に増えていないか。この帯は量で金額を作っている商品も多いので、少人数の相手には向かないことがあります
- 冷凍庫に入る大きさか。1万円台の冷凍セットは、箱そのものが大きくなります
金額を上げるときにやってはいけないこと
予算を上げるとき、いちばん簡単なのは量を増やすことです。お店の側も、同じ商品の個数違いを並べるのがいちばん作りやすい。だから予算を上げるほど、自然に大きな箱にたどり着きます。
ここが落とし穴です。量を増やして金額を上げると、相手の負担も一緒に増えます。置き場所、冷凍庫の空き、食べ切るまでの日数。金額が上がったぶん、そのまま宿題が増えることになります。
正しい上げ方は「質を上げる」です。
| やりがちな上げ方 | おすすめの上げ方 |
|---|---|
| 同じ肉を1kgに増やす | 同じ500gで、等級を上げる |
| 焼き菓子を20個入りにする | 個数はそのままで、名店のものにする |
| セットの品数を増やす | 品数はそのままで、ひとつずつの質を上げる |
| 大容量の訳あり品にする | 正規品の小さいサイズにする |
| 包装を簡素にして中身を増やす | 中身はそのままで、のしと包装を丁寧にする |
量を減らして質を上げると、相手にとっては「食べ切れる、いいもの」になります。量の話は 少人数・一人暮らしへ贈るとき にくわしく書きました。
端数と、キリのいい数字
細かい話ですが、聞かれることが多いところです。
- 商品の値段が端数でも問題ありません。3,780円のギフトを「4,000円にしないと」と考える必要はありません。相手に金額が伝わるわけではありませんし、伝わったとしても気にする人はほとんどいません。
- 現金や商品券を贈る場合は別です。こちらはキリのいい数字にします。そして4と9は避けます。4,000円ではなく5,000円、9,000円ではなく10,000円に。
- お返しの金額も、端数を合わせなくて大丈夫です。「いただいた額の半分」といっても、7,800円の半分の3,900円をきっちり探す必要はありません。3,000円台から4,000円台のあいだで、贈りやすいものを選べば十分です。
予算を超えそうなときの調整
選んでいるうちに予算を超えることは、よくあります。順番に試すと収まります。
1|まず送料の条件を見直す
同じような品でも、送料無料のお店を選ぶだけで数百円から千円変わります。とくに遠方へ送るときは、ここの差がいちばん大きくなります。
2|量を1段階落とす
2尾を1尾に、10個を6個に。質を落とさずに金額を下げられる、いちばん素直な方法です。そして少人数の相手なら、そのほうが喜ばれることも多い。
3|常温のものに変える
冷蔵・冷凍から常温に変えると、クール料金がなくなり、送料の条件もよくなります。相手の保存の手間も減ります。金額と相手の負担が同時に下がる、いちばん効率のいい調整です。
それでも収まらないときは、無理をしないでください。相場を超えることより、相場に収めるほうが相手は楽です。
価格帯から探す
当ブログの比較記事を、中心となる価格帯で分けました。各記事のなかで、商品ごとの価格を安い順に並べています。
3,000円前後が中心
3,000〜5,000円台が中心
5,000円以上も選べる
価格は2026年8月時点で当ブログが調べた範囲の目安です。実際の金額は各記事と商品ページでご確認ください。
よくある質問
Q. 相場より安くしても大丈夫ですか。
A. 大丈夫です。相場は目安で、下回ってはいけない基準ではありません。むしろ相場を超えるほうが、相手にお返しの負担を生みます。
Q. 送料込みと商品代のみ、どちらで相場を考えるべきですか。
A. 相手に伝わるのは商品の価値なので、相場は商品代で考えます。ただし自分の財布から出るのは総額なので、予算は総額で組みます。この2つは別のものとして扱うと混乱しません。
Q. 毎年同じ相手に贈っています。金額は上げていくべきですか。
A. その必要はありません。同じ金額を続けるほうが自然です。一度上げると次から下げにくくなるので、はじめの金額は続けられる額にしておくのがコツです。
Q. 兄弟や親族で金額を揃えるべきですか。
A. 揃えられるなら揃えたほうが、あとで気まずくなりません。とくに実家と義実家、母の日と父の日など、対になる相手には同じ金額にしておくと安心です。
Q. 予算はあるのに、いいものが見つかりません。
A. 価格から探すと決まらないことがあります。そのときは保存条件や量から絞ると早いです。「常温で、二人で食べ切れる量」と決めると、候補が一気に減って選びやすくなります。
この記事のまとめ
- 予算は相手との関係で決まります。相場を超えると、こちらの奮発が相手のお返しの負担になります。
- 予算は「総額」で組みます。商品代+送料+クール料金+オプション。総額で決めておくと、送料無料の品と送料別の品を同じものとして比べられます。
- 3,000円台は選択肢がいちばん広い帯。名店の焼き菓子、和菓子、コーヒー・茶、そうめん、レトルトなど。
- 5,000円台は「量」ではなく「格」で差をつけます。和牛、うなぎ、百貨店ブランドの菓子、旬のフルーツ。
- 10,000円台は金額そのものが意味を持つので、相手が恐縮しない関係かを先に考えます。
- 金額を上げるときは、量ではなく質を上げます。量で上げると、相手の負担も一緒に増えます。
- 予算を超えそうなときは①送料の条件を見直す → ②量を1段階落とす → ③常温に変えるの順に。③は金額と相手の負担が同時に下がります。
- 関連 → 送料の落とし穴/少人数・一人暮らしへ贈るとき/冷凍庫が空いていない家に贈るとき
- 一年の贈りものを1枚にまとめた → 贈りもの年間カレンダー