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バレンタインとホワイトデーは、この連載で扱ってきた贈りもののなかでいちばん決まりごとが少なく、いちばん気疲れしやすい行事です。作法がない代わりに、職場の空気や「3倍返し」といった言葉に振り回されます。このページでは、日付と相場という基本に加えて、3倍返しは本当にマナーなのか、職場でどこまでやるべきかを、できるだけ正直に整理しました。
2027年のバレンタインデー
2月14日(日)
2027年のホワイトデー
3月14日(日)
また、当ブログにはチョコレート単体の比較記事がまだありません。この記事では、焼き菓子・ケーキ・スイーツなど、実際にまとめている記事のなかから選べるものをご提案しています。
日付と、いま起きている変化
バレンタインデーは2月14日、ホワイトデーは3月14日。どちらも日付が固定なので、年によって動くことはありません。動くのは曜日だけです。
| 年 | バレンタインデー | ホワイトデー |
|---|---|---|
| 2027年 | 2月14日(日) | 3月14日(日) |
| 2028年 | 2月14日(月) | 3月14日(火) |
| 2029年 | 2月14日(水) | 3月14日(水) |
※うるう年でない年は、2月14日と3月14日がちょうど28日離れているため同じ曜日になります。
「本命」「義理」という枠組みが薄れてきています
ここ数年で、この行事の中身はかなり変わりました。
| いま増えているもの | どんなもの |
|---|---|
| 自分へのご褒美 | ふだん買わない高級チョコを自分のために買う。いまや主流のひとつです |
| 友チョコ | 友人同士で贈り合う。恋愛と関係なく楽しむ形 |
| 家族チョコ | 家族やお子さんと一緒に食べる。パートナーや親へ |
| 義理チョコの廃止 | 職場での配布を禁止・自粛する会社が増えています。負担や気遣いを減らすためです |
とくに職場の義理チョコは、はっきり減っています。「配らないと気まずいのでは」と悩む方は多いのですが、いまは配らないほうがふつう、という職場も珍しくありません。まず自分の職場がどうなっているかを確かめるのが、いちばん先にやることです。
相場|相手との関係でまったく違います
この行事は、相手によって金額の幅がとても大きいのが特徴です。
| 相手 | 金額の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| パートナー・本命 | 3,000〜5,000円 | ふだん買わないものを選べる価格帯。高すぎると重く感じられることも |
| 職場(一人あたり) | 500〜1,000円 | 個別に渡すより、部署にまとめて1箱が現実的です |
| 友人(友チョコ) | 500〜1,500円 | お返しを気にさせない額に |
| 家族・お子さん | 1,000〜3,000円 | 一緒に食べられるものを |
| 自分へのご褒美 | 1,000〜3,000円 | いちばん自由に選べる枠です |
※あくまで一般的な目安です。職場の慣習や関係性によって変わります。
職場で配る場合は、金額を上げないことが親切です。理由は単純で、高価なものをもらうと、相手は「同じくらい返さなければ」と考えるからです。500円のものを配れば500円で返せますが、2,000円のものを配ると相手に2,000円の出費を考えさせることになります。これは内祝い・お返しの選び方ガイドで書いた「お返しの手間まで含めて金額を決める」という話と、まったく同じ理屈です。
「3倍返し」は本当にマナーなのか
ホワイトデーといえば「3倍返し」。これはとても有名な言葉ですが、伝統的なマナーとして受け継がれてきたものではありません。ホワイトデーという行事そのものが日本の菓子業界から広まったもので、「3倍返し」もその流れのなかで生まれた言い回しだとされています。
お返しの金額、実際の目安
- いただいたものと同じくらい〜1.5倍程度が現実的な目安です
- 3倍にすると、多くの場合は相手が恐縮します。500円のチョコに1,500円で返すのは、もう「お返し」の範囲を超えて見えます
- 職場では一律に揃えるのがいちばん安全です。人によって金額を変えると、それ自体が話題になってしまいます
- 逆に、あまりに安いと軽く見えることもあるので、同額程度を基準に考えるのが無難です
お菓子の種類に「意味」があるという話について
「クッキーは友達、マシュマロは嫌い、キャンディは好き」——ホワイトデーのお返しにはこうした意味がある、という話を聞いたことがあるかもしれません。
これも販売のなかで広まった俗説とされており、決まった由来のあるものではありません。実際にこの意味を知っている人、気にしている人はかなり少数です。気にせず、相手が好きなものを選んで問題ありません。
ただ、もし相手がこの話を知っていて気にするタイプだとわかっているなら、避けておくという判断もあります。そのくらいの受け止め方でよいと思います。
職場のバレンタイン、無理をしないために
この行事でいちばん気を遣うのが職場です。考え方の順番を整理しておきます。
1|まず、職場のルールを確認する
会社が禁止・自粛している場合は、それに従います。近年は「社内での贈答は行わない」と明文化している会社が増えています。周りに合わせるのがいちばん確実なので、去年どうだったかを知っている人に聞くのが早道です。
2|個別に配らず、「部署に1箱」にする
個別に配ると、必ず「配られなかった人」が生まれます。人数の線引きに悩むくらいなら、個包装の詰め合わせを1箱、休憩室に置くのがいちばん角が立ちません。お返しの気遣いも分散します。
数がわからないときは、少し多めの個包装を選んでください。足りないよりは余るほうがずっとましです。
3|手作りは職場では避ける
正直に書きます。手作りのお菓子は、職場では市販品にしておくほうが無難です。衛生面を気にする方は一定数いますし、「食べないと悪い」と気を遣わせてしまうこともあります。
手作りが喜ばれるのは、あなたが作ったものだと知っていて、受け取ることを負担に思わない相手——家族や親しい友人、パートナーに限る、と考えておくと安心です。
のしと渡し方|2027年は両方とも日曜です
のしは必要ありません。ラッピングとメッセージカードで十分です。この行事にのしを掛けることはまずありません(取引先など、あらためて「御礼」として贈る場合は別です)。
2027年は2月14日・3月14日とも日曜日です
- 職場で配るなら、前の金曜日(2月12日・3月12日)にするのが自然です
- 配送で贈る場合、当日必着にこだわらず前日までに。バレンタイン直前は配送が集中します
- チョコレートは温度に弱いので、受け取れる日を優先してください
- リモートワークの相手には、無理に当日に合わせず次に出社する日で構いません
職場で渡すときは、勤務時間中を避けて、休憩時間か終業後に。机の上に置いておく場合は、誰からのものか分かるように一言メモを添えておくと親切です。
失敗しない選び方3ステップ
ステップ1|「溶ける・崩れる」を最初に考える
チョコレートは温度に弱い食べものです。2月は寒いから大丈夫と思いがちですが、暖房の効いた室内、満員電車、カバンの中は、思っているより温かくなります。
とくに生チョコ・トリュフ・ボンボンショコラは要冷蔵のものが多く、持ち歩きにも配送にも気を使います。持ち運ぶ前提なら、ガトーショコラやクッキーのような焼き菓子のほうが確実に安全です。配送で贈る場合も、常温で日持ちするもののほうが、受け取りのタイミングを気にせずに済みます。
ステップ2|相手が甘いものを食べるか確かめる
これは見落とされがちですが、チョコレートが苦手な方、糖分を控えている方は珍しくありません。とくに職場では、相手の事情まではわかりません。
本命の相手なら、好みは知っているはずです。わからない相手や大人数に配る場合は、甘さ控えめのもの、あるいはコーヒー・お茶という選択肢も持っておくと、選択の幅が広がります。
ステップ3|「配る数」で形を決める
渡す相手が1人なのか、10人以上なのかで、選ぶべきものはまったく変わります。
| 渡す人数 | 向いている形 |
|---|---|
| 1人(本命・家族) | 箱もの。少し良いものを、ゆっくり食べてもらう前提で |
| 2〜5人(友人など) | 小箱を人数分、または分けられる詰め合わせ |
| 10人以上(職場) | 個包装の大袋・詰め合わせを1つ。数が読めないときは多めに |
番外|アレルギーにご注意を
チョコレートや焼き菓子には、乳・卵・小麦・大豆・ナッツ類が使われていることがほとんどです。大人数に配るときほど、該当する方がいる可能性は高くなります。商品ページの原材料表示を確認し、個包装で原材料が読める形のものを選んでおくと、相手が自分で判断できます。
相手別の選び方とおすすめジャンル
それぞれ、当ブログでまとめている比較記事へリンクしています。
ジャンル別のガイド(比較記事19本)
当ブログでは、ジャンルごとに5商品を並べて比べた記事をまとめています。価格・送料・日持ち・のし対応・楽天の評価を一覧にしているので、候補をしぼるのに使ってください。
あらためて正直に書いておくと、当ブログにはチョコレート単体の比較記事がまだありません。ここでは、実際にまとめている記事のなかから、この時期に選びやすいものを挙げています。
配る・贈るのに向くジャンル(個包装・常温)
ふたりで・家族で食べるなら(冷蔵・冷凍)
甘いものが苦手な相手に
そのほかのジャンル
※各記事の中では、わたしが実際に取り寄せた商品にはその感想を、まだ食べていない商品には「紹介」であることを明記しています。
よくある質問
Q. ホワイトデーは3倍返しをしないといけませんか?
A. いいえ。「3倍返し」は伝統的なマナーではなく、販売のなかで広まった言い回しとされています。実際の目安は同額程度〜1.5倍。3倍にすると多くの場合、相手が恐縮します。
Q. 職場の義理チョコをやめたいのですが。
A. やめて構いません。近年は社内での贈答を禁止・自粛する会社が増えています。まず自分の職場がどうなっているかを確認してください。周りが配っていないなら、配らないほうが自然です。
Q. 職場で配るなら、どこまでの範囲に配ればいいですか?
A. 個別に配ると、必ず「配られなかった人」が生まれます。範囲に悩むくらいなら、個包装の詰め合わせを1箱、部署に置くのがいちばん角が立ちません。
Q. お菓子の種類に意味があると聞きました。
A. 「クッキーは友達、マシュマロは嫌い、キャンディは好き」という話ですね。これも販売のなかで広まった俗説とされていて、決まった由来はありません。知っている人・気にしている人はかなり少数です。相手が好きなものを選んで問題ありません。
Q. 手作りは失礼になりますか?
A. 相手によります。職場では市販品にしておくほうが無難です(衛生面を気にする方がいますし、「食べないと悪い」と気を遣わせることもあります)。家族や親しい友人、パートナーなら喜ばれます。
Q. ホワイトデーのお返しを忘れてしまいました。
A. 遅れても渡してください。「遅くなってごめんなさい」の一言を添えれば十分です。何も返さないほうが、ずっと印象に残ってしまいます。
Q. もらっていないのに贈ってもいいですか?
A. まったく問題ありません。近年は男性から贈る形も一般的です。ただし相手に「お返しをしなければ」と思わせない金額にしておくと、気持ちよく受け取ってもらえます。
Q. 2027年は両方とも日曜日です。いつ渡せばいいですか?
A. 職場で配るなら前の金曜日(2月12日・3月12日)が自然です。個人的に渡すなら当日で構いません。配送は前日までに届くよう手配してください。バレンタイン直前は配送が集中します。
この記事のまとめ
- 2027年は2月14日・3月14日とも日曜日。職場で配るなら前の金曜日が自然です。
- 相場は相手次第。職場は一人500〜1,000円、本命は3,000〜5,000円が目安です。
- 「3倍返し」はマナーではありません。同額程度〜1.5倍が現実的。3倍は相手が恐縮します。
- お菓子の種類の「意味」も俗説です。気にせず、相手の好きなものを選んで構いません。
- 職場は個別に配らず、部署に1箱。手作りは市販品にしておくほうが無難です。
- 選ぶときは①溶ける・崩れるを考える → ②相手が甘いものを食べるか → ③配る数で形を決めるの順に。
- 義理チョコを廃止する職場は増えています。まず自分の職場のルールを確認してください。
- 一年の贈りものを1枚にまとめた → 贈りもの年間カレンダー
- ほかの贈りものは → お歳暮/お中元/内祝い・お返し/敬老の日/お祝いの贈り方/母の日・父の日/お年賀/引っ越しの挨拶